注文住宅の購入資金にあてられる2種類のローンの違い

金融機関で申し込むことができるローンのうち、注文住宅を購入するための資金にあてられるものには住宅ローンと不動産担保ローンの2種類があります。これら2つのローンの違いとしてまずあげられるのが、担保にできる不動産と資金の使途です。住宅ローンでは自らが住むための不動産の購入資金にしかあてることができず、担保にできるのも購入対象の不動産に限定されます。これに対して不動産担保ローンは、自身が所有もしくは確実に取得する予定である土地や建物であれば何を担保にしてもよく、使途も金融機関が定める範囲内であれば自由です。

注文住宅の購入資金の調達を目的とする場合、担保と使途の面だけを見れば不動産担保ローンの方が優れているように見えます。しかし、住宅ローンは適用される金利の範囲が、上限も下限もともに不動産担保ローンより圧倒的に低く設定されています。金利が低いということは借入金に対する利息も少なく、返済期間を通じて金融機関に支払う総額も少なくなるということでもあります。この点が、注文住宅を買う人の大半が住宅ローンを選ぶ大きな理由になっています。

団体信用生命保険の有無も2種類のローンの大きな違いとして挙げられます。これは、返済期間中に契約者が死亡や高度障害の状態になるなどの不測の事態に陥って返済が困難になってしまった場合に、保険金全額で残債を一括で返済する制度です。この保険は住宅ローンにはほぼ必ずついているのに対し、不動産担保ローンについてはつけずに展開している金融機関が少なくありません。2種類のローンの違いのうち、特に大きなものは上記の通りです。

金融機関に申し込む際は、2つのローンの内容をよく比較し、金融機関の担当者と相談しながら、自身に合うと思うものを選びましょう。

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